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秋のノート [秋:新米のご飯]

<テーマの目的>
テーマ:新米のご飯
目 的:今年の新米がそろそろ店頭に並び始めています。
    先月の回想法では「稲刈り」についてお話していただいたので、今月は収穫
    後の新米とご飯の「美味しい食べ方」を中心にお話いただく予定です。
    「稲刈り」の回想法では「作る」お話が多かったので、前回の稲刈りのお話
    も思い出していただき、お話のきっかけにしながら、今回は「食べる」方を
    中心に、と考えました。
                                                  <実施日と参加者>                                        実施日:10月上旬
場 所:グループホーム(デイサービス併設)
実施者:リーダー1名、コ・リーダー3名
参加者:7名(90才台女性5名と80才台男性1名は要介護2~4、80才台女性
    1名)
                                                  <参加者への配慮>
・お元気だが遠慮気味の方は、リーダーが意識的に指名し、コ・リーダーはその方が
 発言しやすようにサポートする。
・お元気な方でも、聞いている(聞こえている)ように見えても、そうでない時が多
 くあるようなので、集中していただけるように話題に沿った問いかけを適宜行う。
・着座を続けることが苦手な方は、ご様子を見ながらが声かけを行い、時には発言を
  うながし、楽しんで参加していただけるようにサポートする。
・片側のみ、かろうじて聞くことが可能な方には、コ・リーダーが聞こえる側に座り、
  筆談によりコミュニケーションをとりながら、口頭でも話題を伝えてサポートする。
                                                  <進行予定>
1)先月の「稲刈り」のお話を少し振り返り、思い出していだく。
2)お茶椀に新米(炊いてあるもの)を盛り、ご飯の匂いを感じていただく。
3)新米についてのお話に加え、ご飯の美味しい食べ方について、いろいろとお話し
  ていただく。
                                                 <用意した道具>
1)新米で炊いたご飯(茶椀に盛っておく)
2)精米したお米(白いお米を少量をビニール袋に入れて)
3)玄米(茶色の玄米を少量。ビニール袋に入れて)
4)赤米と黒米(古代米としてスーパーで売られているもの)
 白いご飯を茶碗に(修正済) - コピー.jpg    黒、赤、玄3種類(修正済) - コピー.jpg 


<実際の進行>
リーダー:先月のこのお話会で、稲刈りのお話をしました。
    :それから1ヶ月、刈り入れた稲は、美味しい新米になりました。
    :今日は、その刈り入れた後のお話をしていただきます。
    :これは新米で炊きました。
    (白いご飯を盛ったお茶椀を台所から持ってくる)
         →「いい匂い」、「ご飯だ」など少しわいわいがやがや。


           皆さんと⑤.jpg


         :そしてこれは、今年の新しく採れたお米を精米しました。
    (小さなビニール袋に入れた「真っ白いお米」をテーブルの上に置く)


            白米①(修正済).jpg



    :そしてこちらは、籾殻(もみがら)を取った玄米(げんまい)です。
    :この玄米は、このまま食べて、美味しいのですか?


            玄米(修正済).jpg



         →「玄米では食べたことない」(Aさん)
    →「私もない」(Bさん)
    (農家だったAさんとBさんは「玄米では食べたことがない」とのこと)


    :Gさんは、いかがですか?
    →「あります」(と、きっぱりと答える)
     「私、食べました」(Gさん)

    :どんな味ですか?
         →「食べましたが、美味しくありません」
     「白米とは、全然味が違う」
     「ものは試しだから食べてみましたが、美味しくはありません」(Gさん)

Cさん :これを、瓶の中に入れて、こうして搗(つ)いた。
    (玄米を手に取ってみたDさんは、搗く真似をする)


             お米を搗く.jpg   


     (思わず、身振り、手振り、お話に熱が入りました)


    →「そうそう、私もやった」(Eさん)
    →「昔は、こんなに白くはなかった。精米しても今みたいに真っ白にはなら
     ない」(Aさん)

コ・リーダー①:私の家の電気釜のメニューに「玄米」というボタンがあるから、今は、
     玄米を炊いて食べてる人も、何処かにいるのかも?
    →「七分搗(つ)き、とか五分搗きとか、精米の仕方もいろいろあるようで
     すね」(リーダー)


             玄米はビニール袋に.jpg


     (玄米を手に持って、懐かしそうです)


     :健康にいい。脚気(かっけ)にならないと聞いて食べたことがある。
         →「実を言うと、私は玄米を食べている。白米に少しだけ混ぜると味は
         
       白米だけで炊いた時と変わらない」(リーダー)
    →「玄米だけでは食べられない。パサパサして美味しくない。(コ・リーダー③)
      →「私は白米だ」(Cさん)
    →「家で精米できるので、玄米は炊いたことないな」(Aさん)
    →「白米を食べると、玄米は食べられません」
     「農家は美味しくないのは食べない。味が悪い、皆さん食べない」(Gさ
      ん)
         →「私も試しには食べたけど、まずかった」(Cさん)


リーダー:皆さん、一回は試しに食べるけど、やっぱりおいしくないから、食べない
     んだ。
    :玄米を精米すると、出てくる粉が糠(ぬか)ですね。
         →「そうそう、精米すると糠(ぬか)がとれる。沢庵を漬ける」(Aさん)
         →「糠漬け、キュウリでも、茄子でも」(Eさん)

         :もったいなくない。全部使える
     →「糠は、畑の肥料や家畜の餌にする」(Bさん)
         →「五分搗(つ)きや七分搗きなど、健康に良いようですが、美味しくはな
     いですね。たくさん食べれないので、食べ過ぎ注意の人には良いのかもし
     れませんね」(コ・リーダー①)
           →「昔のお米は、精米しても今みたいに真っ白でなかった」(Aさん)

    :そうですか。精米といっても、今みたいではなく、すこし糠がのこってい
     たんですね。


    :これ、黒米と赤米です。
    →「胡麻(ごま)かな、と思った」(Cさん)


            赤米(修正済).jpg      黒米(修正済).jpg
    :胡麻ではありません。古代米です。
    :これを入れると、白米が赤くなります。
    →「初めて見た」、「見たことないよ」などの発言あり。


           お米の色が違う.jpg


    (Aさんは、白い紙の上に、赤米、黒米、白米を並べて色を点検)


         :これだけでは炊かない。お米に少し混ぜて炊きます。
    (「そうなんだ」、「でもこんな黒いお米は、嫌だよ」など、あれこれと感想
     を言いながら、古代米を手に取りる)
    →「古代米というから、昔のお米だ」(Cさん)
            
    :これは、赤米(あかまい)とも言うようです。
         →「この黒米は食べたくない」(Aさん)
    →「これは外米(がいまい)ではないの?」(Gさん)

    :赤米だけ炊くと、もちもちして、ぱさぱさではないです。


           :新しく採れた新米は、農家ではどうやって保存するのですか。
    :来年の新米がとれるまで、何表もお米を保存しておくのは、どうしてまし
     たか。
    →「籾殻(もみがら)がついていては保存できない。このような玄米にして
     保存する」(Gさんは、玄米の入った袋を持ってきっぱりと)
    →「とれたお米は、昔は手で回して、穂だけ取ったよ」
     「私の親は、下に落ちた籾(もみ)を足で踏んで、籾殻(もみがら)を
      足踏みでやっていた」(Aさん)
    →「今みたいに機械でないんだ」(コ・リーダー①)
         →「足踏みはやったよ。家でも足踏みで」(Aさん)
    →「機械でやると、籾(もみ)になって出てくるので、今では、籾取りはし
      ないが、昔は、そうはいかない」(Gさん)
    →「籾にして、莚(むしろ)を敷いて、そこに干したんだよ。乾燥しないと
      売れない」(Aさん)


    →「今は、トラクターで稲を刈ると、籾で出てくる」
     「次に乾燥機に入れて乾燥させ、それから精米して白米にする」
     「刈ったばかりの稲は乾燥しないと。精米するのはそれから」(Aさん)
         →「機械は便利で、乾燥機も必要だけど、トラクターも乾燥機も大きいから
      入れるのが大変なの」
     「大きな作業場を作った。入り口が5間(ごけん)で、大きかったので、
      トラクターでも乾燥機でも、なんでも入った」(Aさん

          (5間(ごけん)という長さは、日本建築の柱と柱の間を「間(けん)」
      といい、1間は6尺(約1.8メートル)なので約9メートルに相当)


リーダー:新米は美味しいですね。お米にも、美味しいお米と、そうでもないものと、
     どうしてなんですか。
    :スーパーでも、お米の値段が違いますが、どうしてですか。
Aさん :いいのと悪いのと、同じ田んぼでも、美味しいのと、美味しくないのと、
     違うことがある。
    :良いのは一番手。手回しで籾をとる時、一番は手前に落ちる。手前は一番。
     遠くに落ちるのは二番。
    :二番も食べられる。もっと軽いのは、遠くへ飛んでいく。
         :二番は粉にして、団子や、スイトンにした。


    →「美味しいのと、美味しくないのとでは、炊いてみればわかります」(G
     さんの発言に、大笑いに)
    (精米後の白いお米の「良し悪しの見分け方」について、不明のまま、次の
     話題に)


             皆で⑧.jpg


リーダー:電気釜のなかった頃、ご飯を炊くとき、美味しい炊き方はどうしてました。
          →「昔はガスで炊いていた。今は電気釜」(Cさん)
    →「お釜で炊いていた」(Bさん)

    :お釜は、薪(まき)で炊いていたのですか?
    →「薪は使わない。枝を落として、小屋に置いておいて、それを使った」(A
     さん)
    →「薪はね、焦げちゃう」

    (皆さん「薪で炊くと焦げる」というお話に「知らなかった」とびっくり)
    →「釜もこげる。小枝で炊く」
     「薪は火が強いと、焦げちゃう。小枝で炊く」
     「薪なら、枝をとって、細く割って、小屋に置いておく」(Aさん)
         →「私、薪割りは上手だった」(Dさん)
    →「私もやったよ」(Eさん)
    →「薪割り、やったことありますよ」(Gさん)
    →「女だってやっているよ。お得意」(Dさん)
              「のこぎりで切って、薪割りで」
     「鉈(なた)ではないよ。薪割りでやる」
     「こんな太いのが、パーンとわれるからね。得意だった」
     「なんということはなかった」(Dさん)


コ・リーダー①:皆さん、Aさんは、発動機で薪を切ったそうです。ご主人と呼吸が合わ
     ないと、ベルトが外れてしまうそうです。もう少し詳しく、皆さんにお話
     してください。
Aさん :のこぎりで切るの大変だから、発動機を貰ってきた。
    :私が裏側を持って、発動機で切った。
    :呼吸が合わないと、ベルトがすぐ外れちゃう。
    :私が裏側を持って、主人が手前を持って、でもすぐ外れちゃう。
    :もっとしっかり持って、と言われた。
         →「呼吸が合わないと、叱られたそうです」(コ・リーダー①)
    →「いい思い出ですね」、「いいわね」などの発言あり。


Aさん :「私は小学校5年くらいから、ご飯炊きやった」
     「妹はやらなかった」
     「私は遊ばなかった。妹は遊びに行ったが」
     「親は畑仕事だから、毎日、私がやった。夕飯炊かなくちゃ」
    →「長女なんだ。長女は大変だったね」(Eさん)


リーダー:皆さん、ご飯炊きはされましたか?
    →「私は、東京だったから、ご飯は炊かなかったが、家の手伝いはした」
     「東京は、ガスで炊いてた」(Cさん)
    →「そうか、東京はガスがあったんだ」、「東京では、小枝を拾うなんてで
      きない」、「燃やすものがない。他のお家の塀の板をはがして燃やすこと
      はできない」などの発言あり。
    →「私もやったよ。小さい時からご飯を炊いてた」(Bさん)
         →「女は、ご飯を炊くことも、しつけだった」(Eさん)


リーダー:薪で炊くと、ご飯のおこげができませんでしたか?
           →「おこげに、お醤油かけると美味しい」(Dさん)
           →「わざと焦がして、おこげを作った」
            「今は電気釜には、わざわざ、おこげのメニューがありますねえ」(コ・
      リーダー②)
           →「昔は上手に炊こうと思っても、おこげができていた」
            「お釜も、煤(すす)がつくので、それを取るのが大変」(Eさん)


            ご飯の茶碗を真ん中に.jpg


   (「新米のご飯」に関するお話は、自然と「お米が食べられなかった
     時代」のお話に)
  


リーダー:皆さん、ここにありますご飯は、今年の新米で炊いたご飯です。
    :皆さん、ご自分で作った新米は美味しかったですか?
    →「戦争中は、お米は供出させられていた」(Aさん)
    →「配給米だった。麦を混ぜていた」
     「大麦は、暖かい時に食べないと、固くなる」(Cさん)


    →「こっちは配給米だけ。それも、お米ではなく、粉だからね」(Dさん)
           →「えー、粉ですか?、配給米なのにお米でなく」(コ・リーダー①)
           →「粉だから、団子にして食べた」
        「コーリャン、トウモロコシ、芋の粉しか配給がない。お米は無いので、
      粉を団子にして食べた」(Dさん)
    →「芋の粉は、もう一回食べてみたい」(Eさん)
           →「美味しくなかった。食べなきゃ死んじゃうので」(Dさん)
     「私は食べたが、子供らは美味しくないと、あまり食べなかった」(Dさ
      ん)


    →「蕎麦(そば)も作ったよ、石臼があったから、蕎麦を挽(ひ)いて食べ
      てた。親が作っていた」(Aさん9
    →「蕎麦ならいいよね。コウリャンだからね」(Dさん)
    →「代用食は良く作った」(Aさん)
    :「コーリャンは、何の粉ですか?
    →「満州から来た。何だか分からないで、配給だから食べていた」(Dさん)
           →「団子にして、ご飯だよ、と呼んでも、子供らは誰もこない」
     「あたし一人で食べてた」
     「何処で食べてえたか知らないけど、子供らはこない」(Dさん)
           →「コーリャンは知らない」(Gさん)

           (「コーリャン」とは、戦時中に中国で採れたトウモロコシのようです)
                                                リーダー:配給には、少しはお米もあったのですか?
    →「ひとつも無い。サトイモや、コーリャンの粉ばかり」(Dさん)
    →「粉ばかりでも、今もそんなにお元気なんですね」(コ・リーダー②)
           →「こんな、大きな沖縄の芋が配給に」(Dさん、手振りで大きく)
    →「闇米(やみまい)を買いに行った家もあった」(Eさん)
     「闇米は、高くて手が出ない」
     「お金のある家は、闇米。お金がないと買えない」(Eさん)

           :戦争中は、闇米を売ったりしましたか?
     (当時の農家では、国の定めた配給のルートを通さずに、直接買いに来た
      人に、お米を売ることもあったようです。「闇米」と通称しました)
           →「着物を持って来たり、帯を持って来たりして、米や野菜と交換していた。
      家には娘が二人いるから、着物なら2枚と交換する、と言っていた人も
      いた」(Bさん)
    →「東京では、食べるのが大変なので、田舎へ帰ったりしていた。良く生き
      のびたと思う」(Cさん)

リーダー:皆さん、大変な思いをしてお米を作ったですね。
    :今は、こんなに美味しいお米が食べられるようになりました。
    →「私は、今でも田んぼがあればやりたい」(Eさん)
    →「今、田んぼは空いてるけど、作る人がいないみたいですね」(コ・リー
      ダー①)
    →「今は買ってきた方が楽。作るのは大変」(Aさん)
         →「夫の実家では山田錦を作っていた」(Fさん)

    :農家の皆さん、頑張って下さって、ありがとうございました。
         :では、農家のお皆さん、Aさん、Bさん、Gさん、ありがとうございまし
     た。
Bさん :今はもう、お米作りはできないけど、感謝してもらってありがとう。
リーダー:では、そろそろお茶のお時間にいたしましょう。


(終了後も、お茶を飲みながら、新米とご飯の美味しい食べ方について、いろいろと
  お話がありましたので記します)


・「まぜご飯が一番美味しい」
 (まぜご飯は「具を入れてから炊く」のか、「炊いてから入れる」のかが話題に)
 →「私は具を入れて炊いたことがない。煮ておいて、炊きあがったご飯に混ぜる」
  (Eさん)
 →「それでまぜご飯というのよねえ」(コ・リーダー②)
 →「一緒に炊くのは炊きこみご飯」(Eさん)
 →「釜に蒸籠(せいろ)を載せて、おこわを作り、それに具を混ぜる」(Eさん)
 (「五目御飯の名前通りだ」、「あれが好き」、など、皆さんわいわいがやがや)
 (まぜご飯の具には、しいたけ、ごぼう、鶏肉、いろいろ、それぞれのご家庭での好
  みがあるようです)


・「ニンニクを擦って、それに醤油をかけて、ご飯の上にべタッと塗って、それで食
  べると美味しい」(Dさん)
 →「そのニンニクは、生のニンニク?」(コ・リーダー①)
 →「そう、生のまま。これが元気のもと」(Dさん)
 (「苦くない?」の質問に「苦くない」)
 →「カツオの刺身を食べるときは美味しいけど、ご飯は初めて」(コ・リーダー①)
 →「ニンニクを擦って、その匂いがいいんですよ」(Dさん)
 
(皆さん、びっくり)


 →「自分のお味噌汁が一番と、子供たちがいってくれた」(Bさん)
 →「そんなこと言ってくれると、嬉しい」(Bさん)
 →「次はBさんに味噌汁を作って貰おう」「美味しいの作ってね」などの発言あり。


・「まぜご飯も、たまにはいいけど、飽きちゃうからね」(Aさん)
 →「やっぱり白いご飯に梅干しのせて」(Aさん)
 →「私、ナットウご飯、大好き」(コ・リーダー③)
 →「麦ご飯に納豆が好き」(Eさん)
 →「麦ご飯、美味しそう」(コ・リーダー③)


  皆さんで③.jpg


  (美味しい「まぜご飯」のお話は、皆さん笑顔に) 


・「今の時期なら、栗ご飯が食べたい。美味しい栗で」(コ・リーダー①)
 →「栗ご飯、私は栗ご飯には反対。下こしらえが大変」(Dさん)
  「女は下こしらえが大変。男どもが賛成なだけ」(Dさん)
 →「栗ご飯は嫌だよ。栗は硬いから、栗は剥(む)くのが大変」(Aさん)
 →「それは女がやらなきゃ」(Eさん)
 →「今は剥いてあるの売ってるけど、自分で作るのは大変」(コ・リーダー②)

 (皆さん「栗を剥(む)くのは大変」ということで一致)


・「栗ご飯は、塩をちょっと入れる」(Eさん)
 →「白米だけ?もち米はちょっといれるの?」(リーダー)
 →「入れない。白米だけ」(Aさん)


・「栗を、黄色く綺麗に剥いて。でも炊きあがると、黒ずんじゃう。どうしてそうな
 るのか分からない?」(Aさん)
 →「それは失敗したんだ」(Eさん)
 →「どうして失敗したのかな?」(Aさん)
 →「剥き方。アクが残ると黒くなる」(Eさん)


・「栗おこわは作るが、栗ご飯はつくらない。栗おこわを作って、お彼岸になるとお
 供えする」(Eさん)
 →「やっぱり、おこわね」(Bさん)


<座直り>
・お茶を飲みながらの雑談の中でも、上記しましたように、ご飯に関する話題がたく
 さんありました。
・また、横浜ご出身の方のお話も印象に残りましたので、その時の様子とお話を記し
 ます。
 →「皆さん、Fさんが一言お話したいそうですので、お耳をお貸しください」
  「Fさん、どうぞ」(コ・リーダー①)
 →「ひとこと言いたい。千葉県の人は親切。父がよく言っていた」
  「震災のとき、千葉県の人から、お米や野菜や、タダで援助してもらった」

 (「震災」とは「関東大震災」のことようです)
 →「背を向けて寝られない、そうよく言っていた」
  「大地震のあとに、千葉県に来たら、農家の方が、みんな野菜だとか、お米だとか、
     タダでくれた、と父が言っていた。お魚もタダでくれた」
  「横浜を代表して、お礼を言いたい。愛情がある。お父さんが言っていた」
  「愛情のある人が多い」(Fさん)


・「そう言っていただくと、私は千葉県出身だから、嬉しいですね」(リーダー)
 →「此処にいる人、いい人ばかりだから、Fさんのお父さんの言っていること、
  よく分かります」(コ・リーダー②)
 →「私は、大阪出身だから、お礼にはおよびません」(コ・リーダー③)
 →「大阪出身でも、千葉県の空気を吸うと、いい人になるんだ」(コ・リーダー②)
  (笑い)
 →「良かったですね、Fさんのお気持ちを伝えられて」(リーダー)
 →「千葉県は、海には魚、田んぼでお米、畑で野菜、牧場でお肉、食べ物が全部そろ
   った恵まれた土地なんですって」(コ・リーダー②)

 (「千葉県はいいところだ、と言う結論?に)
・「千葉県を代表して、Fさんにお礼を言いたい。千葉県を褒めていただいてありが
 とうございました」(リーダー)


<回想法を振り返って>
1)前月(9月)の回想法「稲刈り」のテーマが「お米を作る」お話でしたので、
 その余韻が残っていると思い「新米を食べる」お話をしていただく予定でしたが、
 「美味しい新米」のお話よりも、戦中戦後の頃の「ご飯が食べられないご苦労」に
 ついての話題が多かった印象がありました。 
2)お茶を飲みながらの雑談中に、突然、横浜生まれの方から「千葉県人への感謝」
 の言葉が話されましたが、記憶が鮮明によみがえってきた様子でした。
3)「ご飯」という言葉には、「お茶椀の中のご飯」だけでなく「食べること全部」
 と生活全般の思い出がつながっていることを感じました。
 今の時代、スーパーにはいろんな食材が豊富にありますので、私たちの日頃の生活
 感覚からは予想できないお話をたくさん聞くことができました。勉強になりました。


                                     (リーダー:大吉)


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