冬のノート [冬:晴れ着]
<テーマの目的>
テーマ:晴れ着
目 的:1月は、何かと晴れ着を着る機会が多い時期です。新年や成人式の晴れ着姿
は、今でも見かけることができます。
昔は着物を着る機会が多く、着物が普段着の方もおられると思いますので、
晴れ着の思い出など、若い頃の着物をテーマに、お話していただく予定です。
<実施日と参加者>
実施日:1月中旬
場 所:グループホーム(デイサービス併設)
実施者:リーダー1名、コ・リーダー5名(施設スタッフの見学者2名含む)
参加者:6名(90才台女性4名は要介護1~4、80才台女性2名)
<参加者への配慮>
・お元気だが遠慮気味の方は、リーダーが意識的に指名し、コ・リーダーはその方が
発言しやすいようにサポートする。
・お元気な方でも、聞いている(聞こえている)ように見えても、そうでない時が多
くあるようなので、集中していただけるように話題に沿った問いかけを適宜行う。
・着座を続けることが苦手な方には、ご様子を見ながら声かけを行い、時には発言を
うながし、楽しんで参加していただけるようにサポートする。
・片側のみ、かろうじて聞くことが可能な方には、コ・リーダーが聞こえる側に座り、
筆談によりコミュニケーションをとりながら、口頭でも話題を伝えてサポートする。
<進行予定>
1)新年になって初めての回想法なので、初夢のお話から始める。
・今年はどのような初夢を見たか、話していただく。
・もし希望通りに初夢を見ることができるとすれば、どのタイプの夢を見たいか、
→「いちふじ(一富士)、にたか(二鷹)、さんなすび(三茄子)」から選んで
いただく。(団扇に絵を描いておき、それから選ぶことがきるようにする)
2)お正月は晴れ着を着た方も多かったと思うので、お正月の着物や、晴れ着につい
て話していただく。
3)普段の生活ではどのような着物を着ていたか、着物に関する様々な思い出を話題
とする。
<用意した道具>
1)小紋(こもん)
・リーダーの娘時代のもの。
2)黒絵羽織
・リーダーの母のもの。
3)富士山(いちふじ)、鷹(にたか)、茄子(なすび)を描いた団扇(うちわ)を、
各1枚。
<実際の進行>
リーダー:今年、初めてのお話会です。
:おそまきながら、新年おめでとうございます。
:今年もよろしくお願いいたします。
:皆さん、今年は初夢みましたか。
→「初夢は見なかった」(Dさん)
→「最近、夢など見ない」、「夢を見たことも覚えてない」などの発言あり。
→「友達と一緒に、道を歩いている、そんな夢を見た」(Eさん)
→「誰とですか?」(リーダー)
→「教えない」(Eさん)などのやりとりあり。
リーダー:お正月の夢で、縁起の良い夢といえば、何ですか?
→「いちふじ、にたか、さんなすび」(Aさん、Dさん)
リーダー:一番が富士山、二番目が鷹、三番目が茄子(なすび)ですね。
:一番目の富士山の初夢は見たことがありますか?
→「富士山の夢なんか、なかなか見られないよ」(Dさん)
(富士山の初夢を見た方は、誰もいなかった)
リーダー:富士山は縁起が良いのは分かりますが、鷹は何で縁起がよいのですか?
→「たか、に、ら、がつくと、宝だから」(コ・リーダー②)
→「鷹は、賢い、強いといわれるから」(コ・リーダー③)
→「鷹は鳥の王様だから」(Fさん)などの発言あり。
リーダー:では、なすび(茄子)は、何故でしょうか。
→「わからない」(Dさん)
→「茄子が好きな人が、このことわざを作った。漬物にすると美味しい」(A
さん)などの発言あり。
→「事を為す、物事を実行する、という言葉があるから」(コ・リーダー④)
(「成功するんだ」、「縁起が良いんだ」などの発言あり)
リーダー:初夢は、普通は元旦の夜に見る夢のことですが、鎌倉時代は、節分と立春
の間に見る夢を初夢といっていたそうです。それならまだ間に合う。
今年の節分が2月3日で、立春が2月4日ですから、
2月3日の夜に見る夢も初夢です。まだ間に合います。
:皆さん、2月3日には、どんな初夢を見たいですか。
:新年の初めてのお話会ですので、自己紹介も兼ねて、お名前とどんな初夢
を見たいのか、お話ください。
:見たい初夢はこの「富士山、鷹、茄子」の3つの団扇から選んでください。
:では、Aさんからお願いします。
→「Aです。茄子(なす)が大好きだから、なすび(茄子)の夢を見たいと
思います」
「今、茄子が高い。高くなって、1つ50円もするので、買いたくない」
「20円くらいなら、いっぱい買える」
「1本50円もするから、味噌漬けにしようとしても、もったいない」
(Aさん)
リーダー:Aさんは、お茄子が好きだから、茄子の夢を見たいそうです。茄子が安く
なって、味噌漬けにして食べたいそうです。
(以下、順番に自己紹介を行っていただく)
→「山が好きなので、今年もたくさん山登りできるように、富士山」(コ・
リーダー②)
→「Fです。私も、やっぱり富士山。日本一の山だから」(Fさん)
→「富士山、世界遺産なったから。ごみが多いみたい。皆で綺麗にしないと」
(コ・リーダー⑤)
→「私は富士山。住んでいた家から、お天気が良いと富士山が見えた。だか
ら好き」(Dさん)
:富士山には、登ったことはありますか?
→「近くまで行ったけど、登ったことはない」(Dさん)
:では、Dさんは、今年の初夢では、富士山に登る夢を見ることができると
いいですね。頑張ってください。
→「私、まだ名前を言っていない。私はDです。よろしくお願いします」
→「鷹の夢。鷹って魅力ある。動物園でも格好良い。強そう」(コ・リーダー④)
「鷹って、賢そう。私は賢くないけれど」(コ・リーダー③)
→「夢の中で、鷹に突かれないように」(Aさん)などの発言あり。
リーダー:私は、3つ、どれも見てみたいですが、でも、今、あることを実現したい
と思っています。
:その胸に秘めていることを実現したいと思っていますので、今年の初夢は
茄子にします。
:ごろごろ、ごろごろ、茄子がたくさん転がっている夢を見たいと思います
リーダー:では、皆さん、ご希望の初夢を見ることができるよう頑張ってください。
リーダー:今日は、お正月に晴れ着を着た方も多いと思いますので、着物の話をして
いいただきたいと思います。
:皆さん、若い頃はどんな着物を着ていましたか。
(小紋の着物をテーブルに置く。下の写真は自宅で撮りました)
(実際の回想法では、折りたたんだ着物を置きました)
(「あー振袖だ」、「元禄袖の着物を着ていた」、
「昔は、着物の方が多かった」など、皆さんわいわいがやがや)
→「元禄袖(げんろくそで)の着物を着ていた」(Fさん)
→「私は着物の方が多かった」(Dさん)
→「私は、13才の時、親に新しい着物をこしらえて貰った」
「女の子は13才になると振袖を作ってもらった」
「普段は洋服だった」(Aさん)
リーダー:皆さん、Aさんは、13才の時に、親に振袖をあつらえてもらったそうで
す。それはどんな着物でしたか?
→「紫色の地(じ)で、金紗(きんしゃ)がついていた。模様はお花。それ
を着て神社にお参りに」
「その頃は、タクシーなかったから、人力車で行った」、
「お母さんに着せてもらった」(Aさん)
:履き物は何でしたか?
→「履き物は、草履(ぞうり)」(Aさん)
:髪はどうしたんですか?今のAさんの髪形と同じでしたか?
→「こんなんじゃない。編んでいた。三つ編みに」(Aさん)
(「髪が長かったんだ」、「おかっぱじゃね」、「三つ編みは可愛いね」
など、子供時代の髪型について、わいわいがやがや)
:Aさんは、十三参りで、初めて着物を作って貰って、お母さんに着せても
らったそうです。いいですね。
→「私は、お姉さん着せてもらった」(Eさん)
:Eさんは、普段も着物でしたか?
→「そう、普段は着物で、メリンスの着物」(Eさん)
(「メリンスの着物」という発言に、「メリンス、懐かしい」と皆さん)
→「私は着物を着ていた。木綿の着物。羽織も作って貰ったよ」(Dさん)
「柄のついた着物だった」
「普段の着物は、白だと汚れるので、紺色」
「小さい時は母に着せてもらった。大きくなったら自分で着た」(Dさん)
:大きくなって、何才頃から、自分で着ましたか?
→「何才から自分で着たか、そんなこと覚えてないよ」(笑)
「帯は、3尺帯だった」(Dさん)
→「帯は自分もしめたよ。小さいから三尺帯」(Fさん)
「半幅帯もしめたよ」(Fさん)
(「名古屋帯は幅広でよそ行きに」「普段は半幅帯だった」などの発言あり)
→「私は20才頃には、自分で帯も締めた」(Cさん)
「お太鼓(たいこ)を背負ってた。お店やっていたから」(Cさん)
(「看板娘だったんだ」、「綺麗だったんでしょうね」、などの発言あり)
→「私はミッションスクールだから、学校は洋服で通った。家では着物」(F
さん)
→「普段は着物。母が縫ってくれた」(Fさん)
(「そう、昔はお母さんが着物を縫ってくれた」、「お母さんがいろいろ作っ
てくれた」などの発言あり)
→「着物ではなく、モンペを着ていた」(Cさん)
「モンペは、上が着物。自分で縫った」(Cさん)
コ・リーダー③:私の母は、着物を質屋さんへ持って行った。着物が、質屋さんに出たり入っ
たり。着物が貴重で値段も高かったのですね。
→「今は、売ろうとしても安い」、「安く買える店もある」、「昔は着物はなか
なか買えない」などの発言あり。
リーダー:これは、皆さん、ちょっと着てみますか?
(「皆んなで着てみよう」の声あり。「写真も撮って」というリクエストも)
(「襟を合わせてえ、左前にならないように」などの言いながら、皆さん、
順番に着てみる)
→「赤い」、「いい色」、「若返る」、など、わいわいがやがや。
リーダー:「この着物は、私の若かりし娘時代に、全部、母が縫ってくれました」
→「私、こんな良い着物きたことないよ」(Dさん)
(「凄いね」、「わー、これはいい」などと言いながら、着物を着る)
→「「若返った、かな?」(Dさん)
(「50歳も若返った」、「綺麗」などのやりとりあり)
(「身長が伸びてくると、ここを下して(おろして)着るんですね」、「こん
な着物を着た時代もあったんだよ」などの発言あり)
(「写真撮りましょう」と、順番に記念写真)
リーダー:お正月の初詣(はつもうで)には、着物を着ましたか?
→「ちょっと、余所行き(よそいき)の良い着物を着ていった」
「木綿ではなくて」(Fさん)
リーダー:皆さんは、成人式にも着物を着ましたか?
→「昔は、十三詣り(じゅうさんまいり)で、成人式は無かった」(Aさん)
「成人式に着物を着るようになったのは戦後でしょう」(Cさん)
(「女性は十三詣りした」という方が多かった)
→「私は、十三詣りは、したことないな」(Dさん)
→「夫は、男なのに十三詣りしたといっていた。男の子たちで一緒に」(コ
・リーダー②)
→「私の田舎でも、同じ町内の男の同級生たちと、自転車で1時間くらいか
けて、虚空蔵様(こくぞうさま)というお寺さんにお参りした」
「13才だったのかな。15才だったのかな。どっちだったかな。途中の
砂利道の坂は自転車が進まなくて、押していったことを覚えている」
(コ・リーダー③)
(「男は15才じゃない」、「地方によって違うのかな」などの発言あり)
リーダー:着物を着るときは、髪はどうしてました?
→「髪結屋(かみゆいや)に行った。パーマかけたことある」(Dさん)
:ちょっとお洒落して、出かけますね。
→「パーマは、20才過ぎないとかけないよ」(Aさん)
→「かけたことある」(Eさん)
→「女学校時代は、パーマかけたことない。卒業してから」(Fさん)
:パーマかけると、どんな気分でした?
→「私は、髪の毛が柔らかいから、一度かけると、元にもどらない。長持ち
した」(Dさん)
(「いいですね」「クルクルになったまま、長持ちするんだ」など、わいわい
がやがや)
リーダー:この着物は、赤いでしょ。若い時は着たけど、今は着れません。
:皆さん、若い時の着物は、どうしましたか。
→「着物は、今は着る機会が少ない。」
→「赤い着物は若い時。今は箪笥(たんす)の肥やし(こやし)」(Dさん)
→「娘にあげた、近所の娘にあげた人もいる」(Fさん)
「名古屋帯を買って、子供にあげようとしたら、いらない、と」
「そう言われたので、一度も使わないまま、箪笥に」(Dさん)
→「着物は、大股で歩けないいから、着ない」(コ・リーダー②)
→「母が、自分の着物を、ねんねこ(注)に直して、持ってきてくれた」
「その時、母が行きたいというので、東京タワーに、ハトバスで行った」
「ねんねこ着て、母と東京アワーに上った」(コ・リーダー②)
「流行歌みたいだね」(Cさん)
→「ねんねこなら、自分で縫ったよ」
「自分の着物でかめのこ(注)作って、子供おぶったよ」(Dさん)
→「かめのこを作った。かめのこの方が、自分も子供も暖ったかい」
「近所の人もみんなかめのこだった」(Dさん)
→「私も作ったよ」(Eさん)
→「散々(さんざん)、負った(おぶった)よ」(Fさん)
(皆さん、かめのこを作り、子供を負んぶ(おんぶ)したとのこと)
→「花嫁修行で習ったから、着物は縫える」(Fさん)
(「昔は、皆、自分で縫っていた」と皆さん)
→「自分も、裁縫を習って、着物を縫った」(Dさん)
「千葉まで、裁縫を習いに行っていた」
「家からは通えないので、親戚の家から通った」
「その学校は、今でもあって、大きくなっている」(Dさん)
リーダー:お子さんの学校の入学式には、着物は着て行きましたか?
→「着物だったよ」(Dさん)
:こんな羽織は着ませんでした?
(黒絵羽織をテーブルに置く。下の写真は自宅で撮りました)
(実際の回想法では、折りたたんだ着物を置きました)
(「絵羽織だ。みんな着たよ」、「着物の上に、これを羽織(はしょ)
れば、余所行きに」、「紋付だね、「黒い色は引き締まるね」など、
わいわいがやがや)
→「紋付は、着ると汚れるから、着なかった」(コ・リーダー②)
リーダー:着物の洗濯はどうしてましたか?
→「昔は、汚れるほど着なかった」(Dさん)
→「シミができたら、洗濯屋に」(Fさん)
→「ベンジンで自分で綺麗にした。綿にベンジンをつけて、ポンポン」
(コ・リーダー④)
→「洗う時は、ほぐして、洗い張り。庭に干した」(コ・リーダー④)
リーダー:晴れ着の着物は、普段はあまり着ませんが、何か特別の時に着ますね。
:そんな着物の思い出は、どんなものがありますか?
→「成人式の時だけ、着物を着た」(コ・リーダー②)
「親が作ってくれた。明治神宮へお参りしたら、玉砂利が足に入って、痛
くて。着物の内側が、真っ黒になってしまった。」
「歩き方が悪くて、母に叱られた」
「その日は、雨も降って、泥がはねた。泥がぽつぽつと。ショックだった」
「着物屋さんに丸洗いしてもらい、目立たなくなった」
「その着物は、娘が学校卒業する時に着せた。袴をはいたので、汚れたと
ころは見えなくてよかった」
「娘が着てくれたので、嬉しかった」(コ・リーダー②
→「十三参りの着物は、今でもある。箪笥の中に」(Aさん)
「着物の写真もある、きちんと映っているが、何の時の写真か、覚えてい
ない。その着物は、今は箪笥の中」(Aさん)
→「着物を着て、写真を撮ったことは覚えているけど、何処で撮ったかは忘
ちゃった。その写真は今でもあるよ」(Dさん)
:写真屋さんに行って撮ったんですね。その着物は何処にありますか?
→「箪笥の中」(Dさん)
(「箪笥の肥やしだ」などと笑い)
→「子供ができて、新年のお宮参りのときに、着物を着た」(Eさん)
→「結婚式に着た。娘の結婚式のとき、良く覚えている。その着物はとって
ある。」(Cさん)
「柄物。綺麗な絵がかいてある」
「この着物欲しい、と言われている。欲しい人にあげるつもり」(Cさん)
→「今の人は、着物はいらないと言う」(Aさん)
→「お正月の時は、着物着ていた。小唄の会にも着て行った」(Fさん)
→「七五三の着物は、おばあちゃんの好みで選んだ。ぽっくり履かされて、
痛くて、はきづらくて」(コ・リーダー⑤)
「おばあちゃんが初孫だと用意してくれたものだから、我慢して履いて、
歩いた」(コ・リーダー⑤)
→「ぽっくりは、履いたことあるよ」(Eさん)
→「ぽっくりはあぶない、ころびそう」(Fさん)
リーダー:何で、ぽっくり、というのですか?
→「歩くと、ぽっくり、という音がするから」(Aさん)
「お馬の親子は,仲良し、こよし、ぽっくり、ぽっくり、歩く」という歌
もある。馬の蹄(ひづめ)に似ているからじゃないかな」(コ・リーダ
ー④)
(「お馬の親子は、仲良しこよし、いつでも一緒に・・・」と皆で歌う)
→「着物は、歩くのが大変。苦手。母が、全部作り直して、ズボンや洋服に
仕立ててくれた」(コ・リーダー①)
→「自分では、仕立て直しはできない。良い生地は、仕立て屋に」(Aさん)
→「遊ぶ時は、ウール地の着物が多かった」(コ・リーダー④)
リーダー:着物は、洋服のようにサイズが決まってないので、着物は、誰でも着るこ
とができる。誰にでもあげることができる。
:綿を入れれば、綿入れになり、この絵羽織などは、袖を切れば、ベストに
なり、洗って縫い直せば新品になる。
:本当に役に立ちましたね。
:では、そろそろお茶の時間になりましたので、着物をたたみましょう。
(「じゃ、これたたみましょう」、「どうたたむのかな」、「こうすればい
いのよ」など、皆さんも一緒にたたんでくださいきました)
<回想法を振り返って>
・着物を着てみたとき、こんな赤いのは恥ずかしいよ~と言っていたが、若返った、
これはいい、など、皆さん大はしゃぎして、ちょっとおすまし顔で写真におさまりま
した。新春らしい時間をもてて良かったと思いました。
・テーマに「晴れ着」を選ぶとき、戦争を体験されている皆さんにとって、着物は食料
に変わったり、焼けてしまったりという辛い思い出がある場合もあるので、道具とし
て用意した着物は、華やかなものではなく普段遣いのものにしました。皆さん手に取
られて、手触りなど楽しんでおられたことは、とても良かったと思いました。
・最後に皆さんが率先して着物をたたんでくださった。ちゃんと手が覚えているんです
ね。素晴らしいと思いました。
(リーダー 磯村)
<注記>
(注)「ねんねこ」と「かめのこ」について
・冬の寒い時期に、赤ちゃんを背中に負んぶする時には「ねんねこ」か「かめのこ」
か、どちらかを着たようです。(今のように、前にだっこする方はほとんど見かけ
ませんでした)
・「かめのこ」は「かめの甲」という呼び名もあるようです。(どちらが正式かは
不明です)
・文字通り、亀の甲羅(こうら)のような形ですので、母親の両手が自由に動かし
やすいので、子供を負ぶって畑や家の仕事がしやすい形のようです。
・冬には「ねんねこ」もよく見かけました。「ねんねこ」は袖がついていますので、
防寒上は優れていますが、動きづらいとは思います。
・「ねんねこ」から、袖(そで)を取り丈(たけ)を短くすると、「かめのこ」と
似たような形に。
(「かめのこ」と「ねんねこ」の写真は「北極しろくま堂」さんのホームページから
引用させていただきました)
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