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回想法との出会い [ご挨拶]

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はじめまして                
私たちは「レミニス回想法の会」という名称で活動しております。
「レミニス」は英語のreminisceで「回想する」という意味です。
その名詞型がreminiscenceで「回想法」と訳され、この回想法を介護施設などで行っ
ております。
(会の詳細は「レミニス回想法の会について」の項をご覧ください)                                   

回想法についてご存知でしょうか。もしご存知でなければ、このブログに記しました         「回想と、回想法はどう違う?」をご覧になってください。 

 

傘の下で1200.jpg       (6月、「梅雨」をテーマに回想法を実施しているときの一コマです。番傘を道具に、
   良い雰囲気でお話が進みました)

約10年前、回想法と出会って以来、その魅力に惹かれるまま、四苦八苦と奮闘努力が
続いておりますが、その様子を「季節のノート」に記しました。

一期一会の時間                                  回想法では毎回が”初めて出会った人との初めての会話”の新鮮さ、そして緊張感があ
ります。もし、同じスタッフ、同じ参加者、同じテーマで、回想法を行ったとしても、
前回とはまた別の”新しい会話の場”が出現し、新しい発見があります。その日に参加
された方の体調、話題の進行順序、実施する側のコンデションによって、一期一会の  時間が生まれるように思います。

豊かな個性が見えてくる                                 例えば、グループホームで行う回想法の場合、参加者の皆さんは「認知症」ということ
では共通です。しかし、回想法の時間の中で参加者の皆さんが見せる行動と会話からは、
同じ病名で同じ住居で暮らすことから想像される「同質感」は全く感じられません。
むしろ、それぞれの方が人生の中で培ってきた生活体験と個性が色濃く(むしろ強烈に、
遠慮なく)伝わってまいります。

「もったいない」の気持ちに                              その著作で「老人病院は、多様な背景を持つ高齢者の生きた歴史の宝庫である。一見、
平凡に見える患者の過去の人生の物語は、その一つひとつがドラマであり、患者の多彩
な話に聴き入り続けるうち、このまま埋もれさせるのはあまりにももったいないという
気持ちに度々させられる」と記した黒川由紀子氏の文章(1)は、回想法を実施する側
の気持ちも代弁しているように思います。

ブログを始めました                               私たちも「今日の回想法の内容は、このまま消えていってしまうのはもったいない」と
感じることが度々ありました。そのため、「回想法の進行概要を何とか形象化したい」
との思いで、「回想法・季節のノート」のブログを書き始めました。

回想法の様子                                   ブログの中の「季節のノート」は、グループホーム(またはデイサービスなど)で行な           われたグループ回想法を主とした記録です。
「こんな内容の回想法でした」というレポートです。模範例を記したものではありませ
ん。「こんな失敗をしてしまいました」という反省点も多々生じております。その様子
を「季節のノート」に記しました。詳細に記したものと、簡略に記したものと、二つの
タイプがあります。いずれも反面教師の色合いの濃い「事例」としてご覧ください。

                                                                                                                                          回想法への関心が高まっている印象です                      また、回想法を始めてから、機会があります度にいろいろな介護施設を見学させていた
だいておりますが、ここ数年、私たちの活動について説明をいたしますと、回想法につ
いて熱心に質問される方が多くなっている印象があります
「最近、回想法の話をよく聞きますが、回想法ってなんですか?」、あるいは、           「回想法を始めたいのですが、どうすればいいんですか?」その質問はいろいろです。


ブログがよちよち歩きを始めました                        とはいえ、浅学の身にとっては、回想法を的確な一言で説明することはできません。
私たちがどのように回想法を行っているかは「ネットを見てください」と答えることが
できればよいのではないか、とも思っておりました。                この「回想法・季節のノート」は、ブログという便利なもので、ホームページのような 雰囲気で作りました。素人の手作りですので、至らぬ点はご容赦ください。当分の間は よちよち歩きが続くと思いますが、少しずつ育っていければと願っております。
このブログに立ち寄られた皆様の ”暖かい見守りと介助” をお願いいたします。                                                                                                                    2015年  春

 追記:「出版のお知らせ」に記しましたように、2023年12月25日に『回想法 春夏秋冬の話題集』が出版されました。ブログの開始から8年後の回想法の実践レポートが記してあります。それは「8年間の試行錯誤の積み重ね」の記録でもあります。ブログではできなかったことも、本の形にまとめてありますので、ご覧いただければ幸いです。 2024年 新春


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