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ブログから、本が誕生しました [出版のお知らせ]

<出版のお知らせ>

当会の著した本が、アマゾン(Amazon)より出版されました
表紙jpeg_小 (3).jpg
書名
 介護施設やご家庭で、高齢な方とお話しするための    
 回想法 春夏秋冬話題集
 その楽しさと工夫の実践レポート
著者
 石川恭平&レミニス回想法の会
発行
 Amazon.co.jp
発売日、総ページ数、価格
 発売日:2023年12月25日 総ページ数:298ページ 価格:2,200円(税込2,420円)
*当会のメンバーが回想法をはじめてから、今年(2023年)で20年になります。
 これまで実践してきたこと、試行錯誤してきたことが、たくさん書かれております。
 ご一読いただければ幸いです。
内容は、以下の通りです。
第1章 思い出は四季の彩り
このブログと同じように、季節毎に5つの話題(テーマ)について、実際の回想法を紹介しており、無季(本では「どの季節でも」)を含めて、全部で25の話題を記しました。
(25の話題にうち、8つはブログと同じ回想法を書籍として書き直してあります)
また、記載した各回想法の実施日、参加者、実施者が紹介されておりますので、どのような方がどのように参加されておられるか、がわかります。
 :もうすぐ春ですね、桃の節句、 私の3月、 桜の思い出、 小学校の思い出
 :田植、 梅雨の思い出、 お中元、 七夕、 夏休み
 :新米のご飯、 お月見、 秋の味覚、 運動会、 紅葉の思い出
 :冬支度、 師走、 初詣、 お正月の遊び、 節分    
 どの季節でも:赤ちゃんと子育て、  子供の頃の遊び、 私の健康法、 お酢、 旅に出よう
 第1章の回想法に参加された方々について
 各回の実施日、参加者、実施者一覧
第2章 たくさんの「思い出」をお話いただくための工夫
たくさんの「思い出」をお話いただくための工夫と、試行錯誤の様子を記しております。
試作したさまざまな道具、回想法をはじめた頃の悩み、難聴傾向が進んできている高齢者の方のサポートなど、その実践例をレポートしております。   
  1.回想法の道具は”魔法の杖
  2.高齢な方の「聞こえ方」について 
  3.難聴の方のサポート
  4.ボードを使ってのサポート   
  5.カードを使った回想法
  6.写真を使った回想法
  7.クイズで気分転換
  8.質問の工夫(顧問の先生の技に学ぶ)         
第3章 グループホームでの回想法
当会が実際に回想法を実施しているグループホーム(デイサービス併設)で、高齢者の方々が室内に入ってこられた時から、その日の回想法が終了し、記録するまでを記してあります。「回想法を実施した一日の様子」をイメージしていただけると思います。
   ①参加者と実施者 ②新しく参加される方について  ③座席、参加簿
 ④回想法の話題と進行 ⑤参加者の入れ替わりが少ない回想法のメリット
 ⑥終了 ⑦実施後の記録と「振り返り」
第4章 初めての方も、回想法を楽しく
回想法について知らなかった方が、回想法の本を読んだり、回想法について話したりする時に、知っておいていただいた方が良いのでは、と思われる範囲で、回想法についての紹介をしております。
   ①「回想」と「回想法」は、どう違う?   ②回想法と、会話や会議との違い
   ③個人回想法  ④グループ回想法  ⑤回想法の効果 
   ⑥実践して思う回想法の楽しさと魅力   ⑦回想法の歴史と現状を簡単に
エピソード母と二人の「思い出話の会」
当会のメンバーの体験として、回想法をはじめる前と、はじめた後とでは、母親との会話内容が変わり、より豊かになった体験について記しました。
引用文献・注記・補記
著者及び「レミニス回想法の会」につい
「レミニス回想法の会」の活動を振り返って
あとがき
 
<「はじめに」より、抜粋
 本書は、高齢者の方々との「思い出話の会」の記録を、四季折々の話題集としてまとめたものです。
 この「思い出話の会」は、高齢者のグループ(通常6~8名)が、子供の頃の懐かしい思い出や、元気でがんばっていた頃の思い出を、皆さんと楽しく語りあうもので、「回想法」という考え方と手法で行われました。
  「回想法」は、1960年代に、アメリカで認知症の高齢者に対する心理療法として誕生し、その後、介護の分野にも拡がりました。日本では、介護保険制度がはじまる頃に紹介され、当初は介護施設を中心に行われましたが、現在では、ご自宅で暮らす高齢者の方々の認知症予防活動の手法としても活用されております。
  次のような方々にお読みいただきたいという思いで作成いたしました。
 日々の生活の中で、例えば、介護施設、地域での高齢者生活支援活動、ご家庭で、高齢な方と接しておられる方。
 そして、次のことを目的として作成いたしました。
①高齢者と接する時の考え方(手法)として、[現在もっとも広く普及している方法の一つ](黒川由紀子「高齢者の心理療法 回想法」)である回想法について知っていただき、高齢者とのコミュニケーションに活かしていただくこと。
②すでに回想法を実践されている方には、毎回の話題を考える時の参考にしていただくこと。
③初めて学ばれる方には、実際の回想法を見学し、その説明を受けている雰囲気で、回想法について知っていただくこと。
④介護施設やご家庭で高齢者と接する日々の会話の中で、四季折々の話題を考える時の参考にしていただくこと。 
⑤介護の必要な高齢者の心の奥に、子供の頃やお元気で活躍されていた頃の思い出が、たくさん隠れているのを知っていただくこと。
 高齢者の方々と、懐かしい故郷の風景、ご家族、幼友達、仕事や家事で活躍していたことなどを話している時、その場面が鮮明によみがえり、暮らしぶりや個性が、強烈に伝わってくることが多々あります。
 回想法という時間の中で、高齢者の話される[過去の人生の物語は、その一つ一つがドラマ]であり[生きた歴史の宝庫]であり[このまま埋もれさせるにはもったいないという気持ちに度々させられる]と記した文(黒川由紀子 同上)は、回想法を行う人の気持ちを代弁しているように思います。
 また、高齢者の方々の思い出は、季節の風景や行事と一緒に、心の奥に隠れているように思います。
 新しい季節がくると、その季節の「思い出の扉」が開き、いろいろな想いが湧いてくるようでもあります。桜の咲く季節には、新入学や社会人になった時の話題で盛り上がり、秋になると秋刀魚や新米の話題に熱が入ります。
 そして、季節外れの話題はしだいに少なくなり、本書で紹介しているような話題が多く残りました。
 豊かな自然に恵まれ、春夏秋冬の季節の移り変わりの中で暮らしてきた[日本人の自然愛好は特に季節感と結びついている](中村元「日本人の思惟方法」)ということを実感します。(以下、略)
<ご注意>
取扱はアマゾン(Amazon)のみとなります。書店での取扱はありませんので、よろしくお願いいたします。




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